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私がStephane Grappelliの音楽を初めて聴いた時の話

1月26日、今日は故Stephane Grappelli氏が生きていれば109歳の誕生日である。

 

今回は、私がジャズを始めるきっかけにもなったStephane GrappelliのCDと出会った時の話をしようと思う。

ブログも新しくしたことだし、音楽の事について書く最初の記事としてはピッタリな話題ではないだろうか。

 

 

思い返せば、あれは大学1年生の夏頃・・・

渋谷のタワーレコードでこのCDと出会った。

 

この頃の私は、苦いコーヒーを飲んでみたり(エスプレッソという響きに憧れてカフェで注文したら、小さなカップに出てきた1ショットのエスプレッソが苦すぎて飲めなかったという思い出も、ちょうどこの頃である。もちろん今ではコーヒーはノンシュガーブラック派。大人になったなぁ)、CD屋でCDを買うという行動に憧れがあり、とにかく大人のしてることを背伸びして真似をしたくなるという、いわばちょっと出遅れた”中二病”だったのかもしれない。

 

実家にあるCDの種類はクラシックが9割と、残りの1割は父の趣味の演歌であった。

もともと私自身小さい頃から好きなアイドルやJPOPアーティストなどいなかったため、CDを買うということが大学生になる直前までなかった。

たまに覚えたい流行歌があれば当時の毎週金曜日21:00から始まるNHK FMの”ミュージックスクエア”をお風呂に入りながら聴いて、トップ10の中からお気に入りの曲をテープに録音して、それを何度も聴いて覚えていた。

なんと昭和な生活なんだろうか。

 

・・・と、くだらない話はさておき、このタワーレコードに行った日も、なんとなく背伸びしてジャズというものを聴いてみたくて、CDを買いに行ったのであった。

実は自分でCDを買うというのはこれが人生で2度目の出来事だった。

(初めて買ったCDについてはまた機会があれば書こうと思う)

 

とにかく広いジャズフロアの中で、沢山のCDに「オススメ!!」だとか「コレを聴かなきゃ始まらない」だとか「とにかく迷ったらコレ!」というような初心者に親切なのか親切じゃないのか良く分からないポップが沢山のCDの前に書いてあって、もっと事前に調べてから来れば良かったなぁなんて思いながらウロウロしていた。

 

その中でレジの前あたりに”今月のオススメコーナー”的なものがあって、一枚のCDに出会った。

 

それがこのCDである。

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STEPHANE GRAPPELLI

"Stephane's Tune”

Original Recordings 1938-1942

 

別にこの人を知っていた訳でもなく、ただジャズコーナーにバイオリンを持っている人のジャケットがあって、気になったという理由でお買い上げ。

値段は980円。学生のお財布事情には優しい金額である。

 

家に帰って早速CDをセットする。

そして初めて聴いたこのCDの1曲目の曲がコチラ⬇


Django Reinhardt & Stephane Grappelli - It Had To Be You

 

"It Had To Be You"

Stephane Grappelly (Violin, Piano)

Django Reinhardt(Guitar)

 

(DTB 3533-1) Decca(france) 

 

この音源の聴きどころはStepahe Grappelliがバイオリンとピアノを持ち替えて弾いている所だろう。

Stephane Grappelliがバイオリンテーマを弾いた後にピアノパートに移動し、ジャンゴのソロをバッキングで支えている。そして、ジャンゴが短めの間奏をソロで挟んでいる間にまたバイオリンに持ち替えて絶妙なタイミングでバイオリンソロのピックアップが入る。

Duoとは思えないホットなサウンド、このバイオリンソロの入るタイミングがなんとも気持ちが良い。

このような曲のアレンジのアイデアセンスが抜群だと感じる。

 

あ、もちろん初めて聴いた時からこんな風に感動した訳ではない。

初めてこの音源を聴いた時は自分が想像していたジャズとはちょっとイメージが異なり「コレがジャズなのか!?ジャズというものなのか?」とモヤッと感じたのが正直な感想である。

噛めば噛む程・・・ではないが、聴けば聴く程味わいを増す音楽であったし、この曲は私の中のヒットソングTOP5に入る曲で何百回も聴いているが、いまだに新しい発見を感じる曲である。

 

このレコーディングは1938年の2月1日にDeccaのロンドンスタジオで録音されたものらしい。その日の録音風景がこちら↓

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何も知らなかったあの頃と比べると、だいぶマニアックな聞き方するようになってきたなぁ、と感じる今日このごろだが、「好きなことに関してマニアで何が悪い!?」というスタンスでこれからも色々とマニアックな音楽を紹介していきたいと思う。