中秋の名月🌕を見上げながら聴きたくなる1曲

久々の投稿です。

つい最近まで暑かった夏の風も、気がつけばひんやりとしてきましたね。

地球上は気候変動で異常気象や災害級の豪雨、山火事等が各地で起こっていますが、季節を告げる草花や虫たちは、毎年同じ時期になると顔を出すので、見えない土の中の世界ってスゴいなぁ〜と思います!

コロナ禍で私の演奏活動もだいぶ縮小しておりますが、10月からはこちらのブログもまた少しずつ再開していこうと思っておりますので、よろしくお願いいたします!

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さて、今日10月1日は中秋の名月🌕
お天気が心配でしたが、本州は夜晴れるそうなので、お月見楽しみですね!

本日は今夜、月を眺めながら聴きたいなと思っている曲の紹介をしたいと思います♪

 

「月の光」「月光」「Au clair de la lune 」「Clair de la lune 」など月の光に関する作品は数多くあり、私の好きなジャンゴ・ラインハルトも録音を残しています。

 

"Claire de Lune" (Joseph Kosma)

 

 

秋の静けさを感じるような素敵なナンバーですが、月の光と一言で言っても、どちらかというとベートヴェンの”月光”に近い、「空に浮かぶ月」というより「心の中を照らす月の光」のような内向的な深みのある曲調だなと感じるんですよね。

 

今日は「中秋の名月」なので、空に浮かぶまん丸の月を眺めて聴きたいので、私のイメージはクロード・ドビュッシーのベルガマスク組曲第3曲目の「月の光」という気分です。

 

"Clair de Lune"(Debussy)

 

以下は私が思い描くこの曲の(勝手な)イメージ。

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<序盤>
序盤は地球から見た月とその光🌕

曲の出だしのA♭ Fというメロディは、太陽が沈んだ後の夕焼け空に輝きだす一番星🌟
その後に続く和声の進行は時間の流れを連想させて、だんだんと低音部に下がっていく音系列は、空が夜の藍色に染まっていく・・・

 

その後に響く高音部の和音の連続は、私たちの目には見えない無数の星々をグルッと見回して、最後は月に焦点が合わさる。

 

<中盤>

シーンは月から見た地球に切り替わり、低音部のアルペジオは地球の回転を連想します🌍

今月10月31日にアメリカのスペースXが開発している民間宇宙船の「Crew Dragon(クルードラゴン)」の打ち上げが予定されていますが、乗船する宇宙飛行士の野口聡一さんはどんな青い地球の美しい姿を見るんだろう〜と想像が膨らんでしまいます!

野口さんの宇宙からのレポートが今から楽しみです!!

 

<終盤>

またシーンは地球に戻り、今度は宇宙旅行に出発🚀

どんどん高度をあげて、月と地球両方を見ながらもっと遥か遠くに上がっていくような気持ちになります。

 

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ピアノも良いですが、ハープやギターの音色で聴く「月の光」も素敵です!


Debussy - Clair de Lune (Harpe) - Héloïse de Jenlis

 

 


Clair de lune - Debussy (guitare)

 

 

 

そして、今夜私が一番聴きたい気分の一曲はこちら↓↓↓

 

"Flamingo"(Grouya) play by George Shearing / Stephane Grappelli

 

Flamingoというバラードの名曲は、この二人がそれぞれ好んで演奏する1曲でもありますが、この”The Reunion"(1976年4月11日録音)に収録された「Flamingo」は、何と言ってもジョージ・シアリングのイントロとソロに一貫して「月の光」というテーマを持って演奏しているのが本当に美しくて、心にじんわりと染み渡ってきます。

 

なんとなくとってつけた「月の光」のメロディではなく、「Flamingo」に溶け込むように綺麗にグラデーションで一体化されているのが、彼らの円熟された音楽の年輪の中から薫ってくる木の香りを感じさせる一曲だと思います♪

 

 

さぁ、お月見団子の準備はOKですか?(なんだかかんだ、花より団子...月より団子派です。笑)

 

今夜の中秋の名月を楽しみましょう!