本日12月1日。
今日はジャズバイオリニスト「ステファン・グラッペリ」の命日である。
私がステファン・グラッペリの音楽に出会った時には、すでに彼はこの世にはおらず、私は生で彼の音楽を聴く機会はなかったが、亡くなった今も彼の残した音楽は艶やかで色褪せることなく、世界中にいる多くのファンを魅了し続け、そして愛され続けている。
そして私もジャズに出会って以来、長年彼の音楽に魅了され続けているファンの一人である。
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そんなステファン・グラッペリ氏は20区に位置するペール・ラシェーズ墓地というとても大きな墓地の一角に眠っている。
そういえば、フランスの墓地は墓地といっても日本の墓地のようにオドロオドロしい雰囲気を感じないのが不思議だ。
さすがに夜は怖そうなので行きたいとは思わないが、着物を着た長い黒髪の幽霊や火の玉が出そうな感じではなく、イメージするのはディズニーランドにあるホーンテッドマンションの舞踏会エリアのように中世ヨーロッパの亡霊達、もしくはガイコツ達が夜な夜なダンスを繰り広げているような情景を連想してしまう私。(フランスでも肝試しというものがあるのだろうか)
ちなみに私は霊感ゼロ。
私の祖母は「わたしゃ90年近く生きているけど、一度も見たことないよ!」と言っていたので、きっと私もその血を継いだのかもしれない。
今回の旅でもステファン・グラッペリのお墓へ行ってきたので、最寄り駅からペール・ラシェーズ墓地、そしてステファン・グラッペリの眠る場所までの行き方をご紹介したいと思う。
■最寄駅
ペール・ラシェーズ墓地はとても広い敷地のため、墓地の入り口も何箇所かあり、周りにはいくつかメトロの最寄り駅がある。
・ペール・ラシェーズ(Père Lachaise)駅
・ガンベタ(Gambetta)駅
・フィリップ・オーギュスト(Philippe Auguete)駅
Phili
ステファン・グラッペリのお墓へ直行したい場合は、メトロ3号線に揺られガンベタ駅(Gambetta駅)が一番アクセスしやすい。
エスカレーターを出たら左へ。
ここはクレマトリウムという火葬された人が眠る納骨堂のような場所。
色んな宗派は集まるフランスでは現在、火葬と土葬が選べるそうだ。
パリ市内では今や3人に1人が火葬を選ぶらしい。
そして今、この記事を書きながらフランスの葬式事情について調べていると、我が目を疑うような衝撃的なニュースが飛び込んで来た!!
AFP通信のニュース記事によれば、火葬後の遺灰は71%が家に持ち帰り暖炉の上に安置し、21%がこのような納骨堂のような場所に安置され、8%が墓地内に新設された追悼用庭園などに散布されているらしい。
むむむ、、、この「ステファン・グラッペリ氏のお墓への行き方」という記事の終盤を迎えた今、もしかしたらステファン・グラッペリ氏の遺灰はここには安置されていないかも!?説が浮上・・・(汗)
いや、お墓参りは気持ちだ。。。
うん、もし遺灰がここに無かったとしても、私はまたココへ来て、故人に思いを馳せるだろう。。。(葬儀事情なんて調べなきゃよかった!)
しかし、ここのペール・ラシェーズ墓地には様々な有名人のお墓があるので、宝探しのようで楽しい。
ショパン(作曲家)
ゴセック(作曲家)
ビゼー(作曲家)
ロッシーニ(作曲家)
マリア・カラス(歌手)
ミシェル・ペトルチアーニ(ジャズピアニスト)
など、多くの芸術家が眠っているので、これらの名前にピンときた方は是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
■おまけ「ペール・ラシェーズ墓地の公衆トイレ事情」
墓地の敷地内にはトイレが2箇所ある。
墓地のトイレってなんか汚そうだし、薄暗そうだし怖い・・・と思っていたが、掃除が行き届いていて綺麗だった。
大阪の中之島公園に設置されてる公衆トイレより綺麗なことに正直驚いた。(中之島公園のトイレは外観はスタイリッシュで清潔感あるのに、清掃が行き届いていないのが残念。)
ちなみに利用料は無料です。